--- > [!NOTE] 目次 ```table-of-contents title: minLevel: 0 maxLevel: 0 includeLinks: true ``` --- > [!NOTE] リスト掲載用文字列 - [HPE、AI時代に対応したハイブリッドIT運用の新戦略を発表](https://japan.zdnet.com/article/35237378/)【ZDNET JAPAN】(2025年09月01日) --- > [!NOTE] この記事の要約(箇条書き) - HPEは、AI時代に対応したハイブリッドIT運用の新戦略を発表しました。 - ITインフラがハイブリッドクラウドに移行し、AI需要が急速に拡大する中、HPEはAI関連処理を「究極のハイブリッドワークロード」と位置付けています。 - 「HPE Discover Las Vegas 2025」で3つの主要なイノベーションを発表しました。 - **HPE CloudOps Software**: 既存の3製品(Morpheus Enterprise, OpsRamp, Zerto Software)を統合し、マルチベンダー・マルチクラウド環境での高度な運用効率化と柔軟性向上を目指します。HPE Morpheus VM Essentialsもアップデートされ、HPE Private Cloudとの統合やサードパーティー製バックアップ、他社ハードウェアへの対応が強化されました。 - **GreenLake Intelligence**: AIを活用して複雑なクラウド運用を自然言語で管理できる新コンセプトです。オープン標準プロトコル(MCP)を介してAIエージェントが連携し、フルスタックでの自律的推論・対応(エージェント型AIOps)を実現します。第一弾は2025年第3四半期にHPE Aruba Networking Centralで提供開始されます。 - **AIファクトリー**: 企業のAI全社展開を支援するソリューション群で、HPE OpsRampはNVIDIA Enterprise AI Factoryの正式オブザーバビリティソリューションに認定されました。短期型から大規模、機密性の高い業界向けまで多様なAIファクトリーソリューションを提供し、共通アーキテクチャー、マルチテナント対応、AIに最適化されたストレージ(HPE Alletra MP Storage X10000)の強化を図っています。 - HPEは、AI活用とハイブリッドIT運用の変革を支援する新サービス「HPE Services Unified Cloud Management」を提供開始し、企画から運用最適化までを「成熟度モデル」を用いてワンストップで支援します。 > [!NOTE] 要約おわり --- - - [noteで書く](https://note.mu/intent/post?url=https%3A%2F%2Fjapan.zdnet.com%2Farticle%2F35237378%2F&ref=https%3A%2F%2Fjapan.zdnet.com%2Farticle%2F35237378%2F&hashtags=ZDNET) - - 印刷する - - メールで送る - テキスト - HTML - 電子書籍 - PDF - - ダウンロード - テキスト - 電子書籍 - PDF - - クリップした記事をMyページから読むことができます  日本ヒューレット・パッカード(HPE)は8月29日、ハイブリッドIT運用を支えるエージェント型AIフレームワークに関する記者説明会を開催した。執行役員 プリセールス統括本部長の中村史彦氏が、6月に開催された「 [HPE Discover Las Vegas 2025](https://japan.zdnet.com/article/35234717/) 」の発表内容を中心に、同社の最新動向について解説した。  中村氏はまず、近年のIT環境の変化について言及した。企業のITインフラは、オンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドが主流となっており、両者をシームレスに活用することで、運用の高度化が進んでいるという。  一方で、次なるトレンドとしてAIの需要が急速に拡大しており、企業はチャットボットなど一部業務での活用から、独自のAIモデルを用いた全社的な展開へと移行しつつある。こうした動きは、企業の競争力強化に向けた中期的な戦略の一環と捉えられている。  AIの導入が進む中で、ハイブリッドクラウド環境には新たなワークロードが加わっている。大量のデータ処理や高負荷な計算処理に加え、冷却性能の確保、セキュリティ対策、さらにはエッジ側への展開など、従来とは異なる要件が求められるようになっている。  中村氏は、HPEではこうしたAI関連の処理を「究極のハイブリッドワークロード」と位置付けており、それに対応するプラットフォームの整備と、ハイブリッドIT戦略全体の見直しが必要だと強調した。 ![GreenLakeについて](https://japan.zdnet.com/storage/2025/08/31/f293b425a6f55d17f7538de3be4936c6/250829_hpe_001.png) GreenLakeについて  このように、AIの需要が今後ますます高まることが予想される中、HPEは統合型ハイブリッドクラウドプラットフォーム戦略をさらに加速させるべく、6月のイベントで3つの大きなイノベーションを発表した。  1つ目は「HPE CloudOps Software」である。これは、既存のハイブリッドクラウド運用をさらに高度化するために3つの既存製品を統合した新しいソフトウェアスイートであり、運用の効率化と柔軟性の向上を目指している。  2つ目は「GreenLake Intelligence」だ。これは、ハイブリッドクラウドの運用そのものを根本から変革する新しいコンセプトであり、よりスマートで最適化されたクラウド運用を実現することを目的としている。  3つ目は、AIの需要が急速に拡大した際に、そのワークロードを受け止める基盤として位置付けられる「AIファクトリー」である。HPEはこの分野において、ポートフォリオの拡充とソリューションの強化を発表し、AI時代に対応する体制をさらに強化している。  まず、HPE CloudOps Softwareに関しては、マルチクラウド管理を担う「HPE Morpheus Enterprise Software」、AIOpsによるフルスタック監視を実現する「HPE OpsRamp Software」、そしてリアルタイムでのランサムウェア検知とデータ保護を提供する「HPE Zerto Software」が含まれている。これらは個別でも利用可能だが、統合することでより柔軟かつ効率的なクラウド運用が可能となる、と中村氏は述べた。 ![HPE CloudOps Softwareについて](https://japan.zdnet.com/storage/2025/08/31/06d4ba0b684e15a12858d84ecc2839c9/250829_hpe_002.png) HPE CloudOps Softwareについて  同氏によると、これら3製品は同社が戦略的に買収してきたものであり、いずれもマルチベンダー・マルチクラウド環境に対応しているため、既存のIT環境にスムーズに導入できる点も大きな特徴であるという。  さらに、2024年に発表された「HPE Morpheus VM Essentials」についてもアップデートが行われた。これは、HPE Morpheusのエンタープライズ版の下位エディションであり、KVMハイパーバイザーをベースにした仮想化ソリューションになる。今回、HPE Morpheus VM Essentialsが「HPE Private Cloud」のエンタープライズ版とビジネス版との統合が発表された。  加えて、マイクロセグメンテーションへの対応や、Veeam、Commvault、Cohesityなどのサードパーティー製バックアップソフトとの連携も強化されている。既存の仮想化環境からのモダナイズを支援する移行サービスも提供を開始した。  また、マルチクラウド・マルチベンダー戦略の一環として、HPE Morpheus VM Essentialsが同社製品だけでなく、DellやNetAppのハードウェアにも対応することも発表された。  HPEがAI時代に対応したハイブリッドIT運用の変革に向けて打ち出したのが、GreenLake Intelligenceである。これは、AIを活用して複雑なクラウド運用を自然言語で管理できる新しい仕組みであり、複数のAIエージェントが連携して自律的に推論・対応する「エージェント型AIOps」の実現を目指している。 ![GreenLake Intelligenceについて](https://japan.zdnet.com/storage/2025/08/31/086a3465c68bee2f986438e02d02c6a9/250829_hpe_003.png) GreenLake Intelligenceについて  この仕組みでは、オープンスタンダードな通信プロトコルのModel Context Protocol(MCP)を用いて、各エージェントがメッシュ状に連携し、サーバー、ストレージ、ネットワーク、OS、オブザーバビリティ、FinOpsといったフルスタックでの成果達成を支援するようになる。運用者は従来通りGreenLakeのポータルを利用しながら、Copilot機能によって自然言語での対話型運用が可能となるという。  GreenLake Intelligenceの第一弾は、「HPE Aruba Networking Central」で2025年第3四半期から提供される予定。中村氏は、同社がこれまで10年以上にわたり蓄積してきた膨大なネットワークデータを活用し、AIによる異常検知や予測、さらに生成AIを用いた運用支援の高度化に取り組んできたことを強調した。今後はネットワーク領域を皮切りに、インフラやソフトウェアなど各レイヤーに専用エージェントを順次展開していく計画である。 ![GreenLake Intelligence for HPE Aruba Networking Centralについて](https://japan.zdnet.com/storage/2025/08/31/03de2c33aabb467b4ab3be779dbe8b41/250829_hpe_004.png) GreenLake Intelligence for HPE Aruba Networking Centralについて [PAGE 2](https://japan.zdnet.com/article/35237378/2/)  企業ではAIの活用が一部業務にとどまっているが、今後の全社的な展開に向けて、導入や運用に課題を抱える企業が増えている。その課題に応えるべく、HPEが発表したのがAIファクトリーソリューションである。  HPE Discover Las Vegas 2025では、HPE OpsRampが「NVIDIA Enterprise AI Factory」の正式なオブザーバビリティソリューションに認定されたことが発表された。これにより、NVIDIA Enterprise AI Factory向けのマルチベンダー対応が可能になった。  また、NVIDIAと共同開発した「HPE Private Cloud AI」のエンタープライズ向け短期型ソリューション「Turnkey AI factory」に加え、サービスプロバイターやモデル開発者向けソリューション「AI factory at scale」、公共・金融・製薬など機密性の高い業界向けソリューション「Sovereign AI factory」も新たに加わった。 ![AIファクトリーソリューションについて](https://japan.zdnet.com/storage/2025/08/31/da3f024969a356c8aea7b51f007e6a40/250829_hpe_005.png) AIファクトリーソリューションについて  これらのソリューションは共通のアーキテクチャーを採用し、マルチテナント対応や統合管理などを一貫して提供する。さらに、HPE Private Cloud AIではインターネット非接続のエアギャップ構成や「HPE ProLiant Gen12」構成での「NVIDIA Blackwell」への対応、複数世代のGPUを統合・共有できる独自のフェデレーテッドアーキテクチャーによる投資の保護なども発表された。  AIエコシステムの拡大にも注力しており、75以上の検証済みユースケースに加え、26社のISVパートナーとの連携も進めている。  データプラットフォームにおいては、「HPE Alletra MP Storage X10000」がAI用途に特化して最適化されており、6月に発表された「Release 2」では、メタデータの付与やベクトル化に加え、大規模言語モデル(LLM)との自然言語による対話機能も備える。さらに、MCPのネイティブ対応も計画されており、今後は“エージェント駆動型ストレージ”としての機能強化が進められていく見通しである。  中村氏によると、HPEは、エンタープライズ環境から大規模なシステム、さらには高いセキュリティが求められる領域に至るまで、共通の運用基盤を通じてAIファクトリーの構築が可能だと考えている。具体的には、マルチテナント環境でのオーケストレーション、フルスタックでのオブザーバビリティ、ライフサイクルの自動化、そして統合管理といった機能を一貫して提供することで、あらゆる規模や要件に対応できる柔軟性を備えている。  その中核を担うのが、先述したHPE MorpheusやHPE OpsRampであり、これらのソリューションがAIファクトリーの運用を支える重要な役割を果たしている。こうした統合的なアプローチこそが、HPEのユニークなポイントだとし、スーパーコンピューター分野での技術力もその強みとして生かしていく考えだ。  中村氏が最後に紹介したのが、AI活用とハイブリッドIT運用の変革を支援する新サービス「HPE Services Unified Cloud Management」である。AIの需要が高まる中、企業のハイブリッドIT戦略の見直しが急務となっており、HPEは企画から設計、構築、導入、運用、最適化までをワンストップで支援する体制を整えている。  このサービスは、プラットフォーム、AI、ファイナンス、SSAM(ソフトウェア&サブスクリプション資産管理)、セキュリティ、グリーン/サステナビリティー、ネットワーク、データの8領域に対して、最適なハイブリッドクラウド運用を顧客とともに設計・実装するもの。運用の現状を可視化し、目指すべき姿を明確にすることで、より効果的なクラウド活用を可能にする。  導入に当たっては、HPEが新たに開発した「成熟度モデル」を活用。これは、各領域に対して4段階の成熟度を定義し、現状の運用レベルをスコアリングすることで、改善の方向性を具体的に示す仕組みである。このモデルにより、企業は自社の現在地を把握した上で、運用変革のステップを明確にし、実行に移すことが可能になるという。 ![HPE Services Unified Cloud Managementの成熟度モデル](https://japan.zdnet.com/storage/2025/08/31/b75c0142017066daa31c27a68d5049c4/250829_hpe_006.png) HPE Services Unified Cloud Managementの成熟度モデル - - [noteで書く](https://note.mu/intent/post?url=https%3A%2F%2Fjapan.zdnet.com%2Farticle%2F35237378%2F&ref=https%3A%2F%2Fjapan.zdnet.com%2Farticle%2F35237378%2F&hashtags=ZDNET) ## ZDNET Japan クイックポール 所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか? 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