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> [!NOTE] 目次
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> [!NOTE] リスト掲載用文字列
- [AIが当たり前になった今、何が差を生み出す?入山教授が語る「プライベートAI」の時代を生き残る戦略](https://www.lifehacker.jp/article/2511-hp-conference-iriyama/)【ライフハッカー・ジャパン】(2025年11月17日)
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> [!NOTE] この記事の要約(箇条書き)
- AIはすでに当たり前になっており、単なるAI導入だけでは差別化が難しい時代である。
- 早稲田大学の入山章栄教授は、企業独自の非構造化データ(未だ1%しかAIに取り込まれていない)を活用する「プライベートAI」が今後の競争優位の源泉となると提唱。
- AIは効率化(深化)やデータ収集・整理といった探索の一部に優れる。
- 人間にしかできないことは、「インフォーマル(偶発的・非公式)な情報」の取得(現場の空気感、信頼関係から生まれる「ここだけの話」など)と、意思決定および責任を負うことである。
- イノベーションの源泉となるのは、物理的行動によって得られるインフォーマルな情報であり、AIは失敗する可能性のある「やってみる」意思決定はできない。
- プライベートAI時代には、AI PCのような高性能なデバイスと無制限データ通信が、人間の探索活動を支える重要なツールとなる。
- 最終的に人間が担うのは、AIにはできない「価値判断」であり、「どう生きて何を大切にするか」という哲学や思想が重要となる。
> [!NOTE] 要約おわり
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- AIが当たり前になった今、何が差を生み出す?入山教授が語る「プライベートAI」の時代を生き残る戦略
[#AIとビジネス💡](https://www.lifehacker.jp/keyword/ai_business/)
著者

Photo: 酒井麻里子
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「AIでビジネスが変わる(変わった)」と、誰しもが口を揃えて言いますが、今この瞬間は“変化のどの段階”なのでしょうか? **「AIが変える」から「AIと変わっていく」これからの時代、その向かう先は?**
そんな疑問に、AIを動かす「ハードウェア(PC)」の進化からヒントをくれるイベント、 **日本HP主催の「HP Future of Work AI Conference 2025」** が10月3日、開催されました。
基調講演には **早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さん** が登壇し、AI時代における組織と働き方の変化、そして人間にしか担えない役割について語りました。
## 自社独自の「プライベートAI」が勝負を分ける
生成AIの普及から数年が経ち、「 **最初からAIベースで組織や戦略を構築した“アフターAI企業”が台頭している** 」と入山さんは言います。
従来の企業はこれらの企業と戦っていく必要があり、そのためには相当な変革が求められます。
> 「うちの会社はインターネットを使っています!」と自慢する企業はありません。それは当たり前だから。AIも同じです。 **もはやAIを使うことは当たり前なので、単純にAIを入れるだけでは差別化は困難です** 。(入山さん、以下同)

早稲田大学ビジネススクール教授 入山章栄さん
ChatGPTやGeminiといった **「パブリックAI」が扱えるのはインターネット上に出回っているデジタル化された情報だけ** です。
これらは誰もがアクセスできるので、パブリックAIを使うだけでは差別化はできません。差別化のためには、もともと会社が持っているAI以外の競争力の源泉を組み合わせていくことが求められます。そこで重要になるのが「 **プライベートAI** 」です。
> 人類はまだ、データの1%しかAIに取り込んでいないといわれています。そして、 **残り99%のデータは非構造化状態のまま会社の中に眠っている** のです。これらのデータを取り込んだプライベートAIの時代が、今年の年末ごろから来年にかけて一気にやってきます。
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## AI時代に残る「人間にしかできないこと」とは?
企業経営には、 **イノベーションを創出する「探索」と、収益に結びつける「深化」の両方が必要だ** と入山さんは話します。

Photo:酒井麻里子
> **イノベーションは、今ある“既知の知”と、“新しい知”を組み合わせることで生まれます** 。自分から離れた遠くの幅広い“知”をたくさん見て持ち帰り、それを今持っている”知”と組み合わせ、うまくいきそうなものがあれば深化させて収益につなげます。
探索と深化の両方を伸ばしていくにあたって重要なのが、 **AIにできることと人間にしかできないことの切り分け** です。
**ムダを省いて効率的に進める深化の部分は、AIの得意分野** であり、今後はどんどんAIが代替できるようになります。また、探索についても、論文を読んだり、SNSの投稿を収集したり、それらを図にまとめたりといったことはAIが役立ちます。
一方で、 **人間でないと取得できないのが、“インフォーマル(偶発的・非公式)な情報”** です。
> 現場に行かなければ感じられない空気感や、いろいろな人と会い、食事や酒を共にし、信頼関係を築くことで初めて出てくる“ここだけの話”など、 **まだデータになっていない情報をいかに得るかが、ビジネスで勝負を分ける時代になります** 。
デジタル化された情報はAIで誰もがすぐに取得できる時代になったからこそ、物理的に行動してはじめて得られる情報が価値を増しています。そして、そういった情報こそがイノベーションの源泉となるのです。
さらに、 **意思決定すること・責任をとることも人間にしかできない** 部分です。
> AIは過去の情報に基づいて失敗を減らすことは得意ですが、 **失敗するかもしれない案の中から「やってみる」という意思決定をすること** はできません。そして、意思決定の結果に対して説明責任を果たすことも人間にしかできないことです。
プライベートAIの時代が訪れると、ローカルでもAIを動かすことができる性能のよいPCを使い、イノベーション創出のためにインフォーマルな情報を求めてたくさん移動することが重要になります。
入山さんは、「そのためにも、HPのAIPCや、法人向けにデータ通信を無制限で利用できるeSIMコネクトが欠かせないものになる」と話して会場を沸かせました。
AIでできることが増え、さまざまな仕事がAIに代替されるなかで、 **最後に残るのは価値判断だ** と入山さんはまとめます。
> 「AIはこう言っているけど、自分たちはこういう価値観を持っている」という哲学や思想、つまり、 **“どう生きて何を大切にするか”** が重要になります。これはAIにできない部分です。
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> 今後は、人間として、あるいは会社として自分たちはどうあるべきかを議論する段階になっていくと考えています。
イベントでは、これからのプライベートAI時代を支えるAI PCの製品も多数展示され、多くの人で賑わいました。

Photo:酒井麻里子
AIが当たり前になったからこそ、AIをより活用するための環境を整えると同時に、自らの価値観と向き合い、AIには代替できない独自の強みを磨くことが大切になりそうです。
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[](https://www.lifehacker.jp/article/2510erplexity-makes-me-wonder-why-i-ever-used-chatgpt/)
[なぜ私はChatGPTを捨てたのか? AI検索「Perplexity」が変えたリサーチの常識 | ライフハッカー・ジャパン](https://www.lifehacker.jp/article/2510erplexity-makes-me-wonder-why-i-ever-used-chatgpt/)
[](https://www.lifehacker.jp/article/2510-microsoft-debuts-mico-ai-clippy/)
[AIは友達でいいのか?Microsoftの新アシスタント「Mico」の可愛さと違和感の正体 | ライフハッカー・ジャパン](https://www.lifehacker.jp/article/2510-microsoft-debuts-mico-ai-clippy/)
Photo: 酒井麻里子
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