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## 「骨太の方針2025」に基づく中小企業DX・セキュリティ関連事項
2025年11月11日 東京都
[【解説】「経済財政運営と改革の基本方針2025」で示された中小企業のDXとサイバーセキュリティ対策の推進策](https://www.cybersecurity.metro.tokyo.lg.jp/security/KnowLedge/629/index.html)の第2部をベースに要約
骨太方針の5つの柱の分類で提示されている方針・施策から読み取れる中小企業のDXおよびセキュリティ対策に関連する事項を列挙します。
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### 柱1. 物価上昇を上回る賃上げの普及・定着
この柱は、賃上げの原資確保と創出のため、中小企業の生産性向上(DX)を最重要課題と位置づけています。
* 賃金向上推進5か年計画の実行:
* 賃上げ可能な経営環境を整備するための包括的な政策パッケージが策定されます。
* 生産性向上の強化(DX):
* 人手不足が深刻な12業種などを対象とした「省力化投資促進プラン」に基づき、2029年度までの5年間で官民合わせて約60兆円規模の生産性向上投資を実現します。
* 体系的なDX支援への進化:
* 従来のITツール導入補助金といった単発の支援から、より体系的で継続的な支援へと重心を移します。
* 伴走型支援の構築:
* 専門家が計画策定からツールの導入、定着まで一貫してサポートする全国的な「伴走型支援」体制を構築します。
* 価格転嫁・取引適正化の徹底:
* 生産性向上による収益を賃上げの原資とするため、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」の周知徹底など、労務費上昇分の適切な価格転嫁を促します。
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### 柱3. 「投資立国」及び「資産運用立国」
この柱は、将来の成長のための投資促進に関わり、DXをテコにした企業の持続可能性確保を支援します。
* 事業承継・M\&Aによる経営基盤強化:
* 「事業承継・M\&Aに関する新たな施策パッケージ」を通じて、後継者不足の解消と、M\&Aによる経営基盤の強化と持続性の確保を支援します。
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### 柱4. 国民の安心・安全の確保
この柱は、DXの加速に伴うリスク増大に対応し、サイバーセキュリティ対策を経済活動の基盤として強化します。
* サイバーセキュリティ対策の経営課題化:
* サイバーセキュリティを単なる技術問題ではなく、事業継続と経済安全保障の根幹をなす経営課題として捉え、政府が強く推進します。
* サプライチェーン全体のセキュリティ強化:
* 国民の安全・安心確保の一環として、中小企業を含むサプライチェーン全体のサイバーセキュリティ対策強化が明確に盛り込まれます。
* 新たなサイバーセキュリティ戦略の策定:
* DX推進に伴うリスクへの予防的かつ包括的な対応として、\*\*2025年内に新たな「サイバーセキュリティ戦略」\*\*を策定する方針が示されています。
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### その他(柱2. 地方創生2.0 / 柱5. 中長期的に持続可能な経済社会の実現)
上記以外の柱についても、DX推進は、地方でのサービス維持・強化(柱2. 地方創生)や、デジタル行財政改革を通じた社会の持続可能性確保(柱5. 持続可能な経済社会)に貢献するものとして、その基盤を支えます。
### まとめ
「骨太の方針2025」では、DXによる「アクセル」と、サイバーセキュリティによる「ブレーキ(および防御)」を同時に踏み込むことで、安全かつ持続可能なデジタル社会への移行を目指すという、明確な戦略的意図を示しています。中小企業にとって、DXの推進はサイバーセキュリティ対策の徹底とセットで取り組むべき経営課題となります。