# 現実社会とサイバー空間の繋がり > ## Excerpt > これからの企業経営で必要な攻めと守りのIT 活用およびサイバーセキュリティ対策 --- 日々の生活や企業活動において、ITの活用は広範囲にわたって浸透しています。インターネット利用率(個人)は1997年には9.2%でしたが、2022年には84.9%まで上昇しました。急速なITの普及により、現実社会とサイバー空間が密接に結びつき、私たちの生活やビジネスに大きな変革をもたらしています。 ITの普及により、サービスの利用者はより価値のあるサービスを選択することが可能になりました。たとえば、インターネットを介して情報を瞬時に入手したり、オンラインショッピングで広範囲の商品を比較したりすることができます。このように、より便利で効率的な方法でサービスを利用できるようになりました。 さらに、スマートフォンなどの普及により、利用者の意見や情報が即座に国境を超えて広がることが可能になりました。SNSやオンラインコミュニティを通じて、個人が持つ意見や情報が一瞬で共有され、世界的な話題になることも少なくありません。これにより、社会の意識形成や情報伝達において、ITの役割がより大きくなっています。 一方で、ITサービスの提供者は、新たなサービスの提供が日々求められます。技術の進化が速く、競争が激化しているため、常に最新のサービスを提供し続ける必要があります。それに伴い、企業の経営戦略やビジネスモデルも変化しており、革新的なアイディアと素早い行動が求められる時代と言えます。 また、今後の社会では、さらなる経済発展と社会的課題の解決をするため、サイバー空間とフィジカル空間を融合させたシステムによる新たな社会の姿(Society5.0)が提唱されています。 Society5.0で実現する社会では、企業を中心に付加価値を生み出すための一連の活動であるサプライチェーンも変化します。サプライチェーンは、製造、物流、在庫管理、販売などの過程を通じて製品やサービスが供給される経路全体を指します。これまでは、主にサービスが供給される物理的な流れであるフィジカル空間が中心とされていましたが、今後の社会では、サイバー空間との繋がりが重要視されています。 サプライチェーンで利用される技術として、IoTデバイスやAIが挙げられます。IoTデバイスやAIが導入されることにより、製造や物流などのプロセスにおいてセンサーやネットワークが活用され、物理的な動作をサイバー空間で制御・監視できるようになります。さらに、クラウドコンピューティングの普及により、サプライチェーンにおける情報共有やデータのやり取りが容易になり、他社との連携が可能になります。これにより、サプライチェーン全体が可視化され、フィジカル空間とサイバー空間が融合し、サプライチェーンを構成する企業同士の関係は、フィジカル空間だけでなく、サイバー空間においても密接になります。 今後の社会では、サプライチェーンにおけるフィジカル空間とサイバー空間との繋がりが重要視されています。そして、Society5.0に合ったサプライチェーンに変化することで、従来のサプライチェーンもより柔軟で効率的なものになります。