# 1.(2002年3月)国立国会図書館入館にあたって
1995~1998年(平成7~10年)、通商産業省(現経済産業省)高度情報化事業の一環として、教育や行政情報の電子化と共に、国立国会図書館と共同で電子図書館システムの実験と運用を行う機会を得ました。複数プロジエクトのシステムを運用する情報基盤センターにおいて、他のシステムとともに、電子図書館の実証実験・総合目録システムを実質的な責任者として運用してきました。
情報基盤センターでの電子図書館プロジェクトを通じて、**国会図書館が多くの書籍、情報を網羅的に収集し、過去や現在の文化資料を広く一般の関覧に供し、また、電子化においては最新の技術を駆使して保存し将来に残していくことや、様々な機関が分散して保管している資料の所在を一元的に把握できるようにして、一般の人にも利用を可能にすることは、文化の発展に大きく貢献し、大変有意義なことだと感じました。**私は、最新のシステム技術、セキュリティ技術に着日したシステム構築・運用の経験を、今後は、電子図書館や図書館システムの高度化、コンテンツの活用に生かしていきたいと思っています。
情報基盤センターの運用がほぼ終了し、現在は情報セキュリティに対する脅威と対策の啓発と対策技術の研究開発を企画・実施しています。2000年の中央省庁Web改ざん事件が発生後は、内閣官房に設置された情報セキュリティ対策推進室の専門調査チームに非常勤で、電子政府を構築する中央省庁の情報システムのセキュリティ対策への助言に当たってきました。これまでのシステム開発技術、ネットワークおよびデータベース構築・運用技術と、システムに対するセキュリティ対策技術の経験は、IPAにおいても国の情報化の促進に、微力ながら一翼を担えたと思っておりますし、また、国立国会図書館での電子図書館・情報システムの開発、運用、発展に多少は役に立てるのでないかと考えます。